【宝塚】宙組中日劇場公演「仮面のロマネスク/Apasionado!!2」
2012-02-06


お芝居は15年前の再演。
パンフレットを読んで、ずいぶん前の作品だなあと思ったものの、オレ大学生だよ、もう二十歳だよ、と言うことに気づいて、たまげると同時に軽い鬱に。
高嶺ふぶきの雪組ってことは初演を見てるはずだよ、と。
月日というのは怖ろしいものです。

花總まりが娘役トップだったときの公演ということで、娘役トップの役柄が、通常と異なって男役トップの添え物ではなく、確固たる自我を持ったキャラクターとして描かれています。
かなりの難役でしたが、野々すみ花は実に堂々とした演技でした。
陰影のある演技に、ゾクゾクしました。

大空祐飛の色気は相変わらず。
苦み走った色気をたたえた彼女がいささか斜に構えた男を演じるとなれば、もうたまらないです。

お話全体は実に古典的な、素直になれない男と女の愛の物語で、久し振りにオーソドックスなお芝居を観た気がしました。
柴田先生のお芝居は外れがないです。

ショーは藤井先生らしい若々しい雰囲気のもの。
途中男役が7人も娘役の恰好で出てきたときは、萌え死ぬかと思いました。
やたら図体のでかい娘もいたりして、それはそれでご愛嬌なのですが、可愛い系男役が娘の恰好をすると超美人になるので(いや、みんな女性なのでみんな本来超美人なんですがw)、大変なご馳走でした。

このコンビの、次の公演がラスト。
実にもったいない話ですが、是非有終の美を飾ってもらいたいと思います。
[宝塚]

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