澪フォン(AKG K701)について
2009-10-26


あるマイミクさんが澪フォンことAKGのK701の導入を検討されているとのことだったので、コイツを例にとってヘッドフォンを選ぶ際に気を付けたいことについてちょっと記してみたいと思います。

もちろん僕の私見ですし、基礎的な知識は持っているつもりですが殊更に造詣は深いわけではありませんので、とことんのところは専門誌などを当たっていただければと思いますし、究極的には信じる物は自分の耳しかありませんので、よろしくお願い致します。

[URL]

ヘッドフォンには大きく分けてオープンエア型と密閉型の2つがありますが、これは前者。
前者は耳の反対側のいわゆるフタの部分が解放されているので、音のヌケがよいのが特徴です。
みのりんや奈々さんのように伸びの良いボーカルを聴くには、オープンエアの方が合っているような気がします。

なお、オープンエアは盛大に音が外に漏れますので、屋外での使用には全く向きませんので注意が必要です。

一方の密閉型は音が抜けませんので、音楽が耳に押し込まれるような感じがします。
僕はいささか窮屈に感じるのですが、音の密度が高いのは確かです。
テンションの高い打ち込み系の音楽には向いています。

ヘッドフォン選びで忘れてはならないのがつけ心地。
結構長時間つけることになるので、慎重に確認したいところです。
その点こちらはフラッグシップモデルだけあって、十分に配慮されているので問題ないと思います。

後はインピーダンス(=抵抗)。
特に高級ヘッドフォンはそれなりのグレードのヘッドフォンアンプに接続されることを前提とされているので、インピーダンスが高い傾向にあります。
インピーダンスが高いということは、ちゃんと鳴らすにはパワーが必要ということです。
澪フォンは62Ωなので、そんなに高い方ではありませんが、おそらくMP3プレイヤーではまともに鳴らせないと思います。
TVのヘッドフォン端子でもどうだろうなあ、という気がします。
(僕が所有している同じAKGのK271(55Ω)をビエラの端子につないで聴いてみても、ちょっと苦しいです)

個人的には、K701を奢るのであれば、ヘッドフォンアンプにつなぐことをお薦めします。
でないとせっかくの澪フォンが勿体ないと思います。
今は幸い安価かつコンパクトなヘッドフォンアンプが出回っていますので、一緒に検討された方が絶対によいです。

そこまではしたくないということであれば、オーディオテクニカのATH-AD700などお薦めです。
[URL]

実勢価格は1万円そこそこですが、オーディオ専門誌でもCPの高い製品として評価は高いです。
僕は一世代前のAD7を利用していますが、非常に気に入っており、ヘッドフォンリスニングをする際には通常はこちらを使います。
ビエラ直つなぎでもそれなりにちゃんと鳴ります。

ヘッドフォンは値段も手頃で試聴もしやすい(量販店でも手持ちのMP3プレイヤーと接続して試聴させてくれます)ので、冷やかし半分にいろいろ試されると面白いと思います。
[オーディオ]

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