ライブにおけるマナー(モラル)について
2009-02-03


奈々さんのコミュやみのりんのコミュに表題に挙げたテーマのトピが立っており、しばらく読んでいたのですが、議論されている内容に対して大いに疑問を感じたので、みのりんのツアーが近いこともあり、自分なりの考えをまとめてみることにしました。

僕は面と向かってする議論は大好きなのですが、相手の顔が見えないし何よりレスポンスに時間のかかるWEB上の議論というのが大嫌いなので日記に書きますが、もしご意見がある方はご遠慮なくコメントをいただければと思います。

僕は以下の3点が守られているかぎりライブ会場では何をやっても差し支えないと考えています。

@アーティストが望まない行為ではないこと
A周囲の他の聴衆に迷惑をかけないこと
Bアーティストのメッセージを受け取り、アーティストと心を1つにするためにする行為であること

この原則に依って立てば、無益な議論は発生し得ないと僕は思います。

例えば、オタ芸について言及すると必ず「何を持ってオタ芸とするのか」という本筋から逸れた原則論になってしまうのですが、Bの点に注目すれば自ずと何をするべきではないかに気づくことができるはずです。
動きの大小とかそんなことはどうでもよくて、身体を動かしたり声を上げたりすることが手段ではなく目的となってしまっている時点で、舞台上のパフォーマンスはもはや二次的なものになってしまっているわけですから、アーティストと真正面から相対すべき聴衆としてのモラルに欠ける行為と言わざるを得ません。

従って、奈々さんの武道館でいわゆる「コール本」とでもいうべきものが配付されていましたが、作成し配付した方々の情熱には頭が下がる一方で、その趣旨には首を傾げざるを得ないのです。
野球やサッカーの応援じゃないんだから、かけ声を揃えることなんぞに腐心する前にまずちゃんと歌を聴こうよ、と思ってしまうのです。
聴衆の心ばかりが勝手に一つにまとまっても仕方ありません。
アーティストのパフォーマンスを心と身体に感じて、その反射としてシャウトしたり身体が動いたりするわけで、みんながみんな意図的に同じ反応をしようとすることには違和感を覚えます。

もちろん、いわゆる「お約束」を否定するつもりはありません。
奈々さんで言えば、いわばオフィシャルのお約束である「タオル曲」なんかはライブを盛り上げる上で必要不可欠なスパイスだと思いますし、今回のツアーで定着した『DISCOTHEQUE』での「ちゅるぱや」コールなんかは、あのとてもチャーミングな歌と奈々さんを核にツアー参加者が何の示し合わせもなく一つになった例であり、アーティストと聴衆の心が一つになった好例だと思います。
みのりんの『純白』での白いサイリウムも言わずもがな。

舞台上のパフォーマンスとは関係なく恣意的に行われる行為一切は、周りに迷惑をかけるとかそういう問題とは関係なく、聴衆としてのモラルに反すると思います。

着替え後のMCにおける「回ってー!」に対する異論は、僕にはその意味するところが理解できませんでした。
「ライブの流れを妨げる」というのであれば、そもそもライブにおいてわざわざ歌を中断して着替えること自体が流れを妨げる行為なわけで、着替えなどするな、ということになってしまいます。
そこをあえて着替えるということは、いろいろな衣装を見てもらいたいというアーティストの側からの意思表示なわけであり、それに対してレスポンスをするのはファンならばむしろ当然のことです。
特に奈々さんについて言えば、「回ってー!」に関連するやりとりを明らかに楽しんでおり、アーティストと聴衆が双方向のやりとりを交わす貴重なきっかけとなっているわけで、異論を差し挟む余地などないと思います。

ただし、そういうことを楽しめるアーティストばかりではないでしょうから、それが前記@に抵触するような場合には即刻止めるべきなのは言うまでもありません。


続きを読む

[ライブ]

コメント(全2件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット