プロ野球実況は話芸である
2008-06-01


久しぶりに巨人戦の中継を見て、テレ東アナのひでえ実況を聴きながら、つくづくこう思いました。

近年の野球中継の視聴率低下には、実況アナの実力不足も一役買っているのではないかと思います。
どう考えても彼らのしゃべりが試合を面白くしているとは思えません。

僕の知るかぎり、ベストはフジの松倉アナ。
解説の関根さんとのタッグは最強でした。
落ち着いた語り口で、決して出しゃばらないながら実に的確に試合の勘所を押さえてくれる。
関根さんとの軽妙な掛け合いを聞いているだけで楽しかったのものです。
こんな実力のある人を「干す」フジテレビはどうかしています。

あと忘れられないのが日テレの小川アナ。
あの独特の「ストライ〜ク」(イにアクセント)は味があって好きでした。
ベテランの衣鉢を継ぐかと思いきや、今の日テレアナは誰も平板な実況で面白みに欠きます。

中継の間じゅう緊迫感のあるプレーが続くわけはありません。
臨場感はどうしたって球場にはかないません。
そこに、いわばテレビで見る醍醐味を付け加えるのが実況アナの役割だと思うのですが、単なる説明役に堕しているのが現状だと思います。

声が軽いのも魅力に乏しい一つの原因だと思います。
スポーツアナは聞きやすさの面から言っても、低音が基本です。
その点では、NHKのアナはさすがに選び抜かれています。
何だかんだいってオリンピックの実況が面白いのは、基礎がしっかりしているからなのでしょう。
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