宝塚歌劇宙組公演『薔薇に降る雨/Amourそれは・・・』
2009-06-22


タニとうめのサヨナラ公演。
個人的に前回の公演の内容に少し不満があり、また客の入りが芳しくなかったのを目の当たりにしてもいたので、若干不安を抱きつつ劇場に足を運んだのですが、全体的には申し分ない出来映えでした。

正塚先生の作品はドラマチックというよりは落ち着いた大人の雰囲気を漂わせるものが多いという印象があるのですが、『薔薇に降る雨』もまさにそんな感じ。
人によっては退屈に感じられるかもしれませんが、宝塚の王道の一つであり、個人的には大変面白く観ました。

ただ、主人公ジャスティンは渋い大人の男なのですが、タニは渋くも大人でもないじゃないか、という向きもあるかもしれません。
僕もその通り、と思うのですがw、良くやっていたと思いますよ。
少なくとも、興醒めするほどイメージが異なる、とは思いませんでした。

うめの翳りのある雰囲気はこの作品に良くマッチしていましたが、最近の彼女は、女優さんとしては大変美しいのですが、宝塚の娘役としてはどうなんだろう、と思う節があります。
個人的にはあの雰囲気は大好きなんですがね。

岡田先生の「ロマンチックレビュー」シリーズの一環となる『Amourそれは・・・』は、まさに宝塚の王道を行く、極めて華やかなレビューであり、観ていて大変ワクワクしました。
衣装も照明も大変豪奢で、宝塚はこうでなくては、と大いに満足しました。
タニとうめはほとんど出ずっぱりで、歌にダンスに大活躍でした。
この手の作品には、あまり男臭くないタニはよく合っていると思います。

足りないところを挙げればいろいろ出てくるんでしょうが、あのボーイッシュな、ある種幼い雰囲気は独特であり、僕は大好きでした。
その彼女がいなくなってしまうのは、淋しい限りです。

日曜日の公演、ヤフオクで取っていこうかな・・・。
[宝塚]

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