上野投手にサムライを見た
2008-08-20


日本女子ソフトボールチームのエース、上野由岐子投手。
何者なんですか、彼女は。

何とか夏休みを消化するために今日は無理矢理休みをねじ込んで、朝からずっとテレビを見ていました。
午前中のアメリカ戦も見ていました。
タイブレーカーにもつれ込んだこの試合も、素晴らしい熱戦でした。

夜にオーストラリアとの決勝戦進出戦が行われるということで、チャンネルを再び日テレに合わせました。
マウンド上には再び上野投手の姿が。

え?
昼間投げてましたよね?

ソフトボールという競技の常識がどうか知りませんが、いずれにせよ100qを超えるスピードの球を昼間に150球近く投げた人が夜にまた投げるなんてことってあるんですか?
肩とか肘とか握力とか、限界越えてるんじゃないでしょうか。

こりゃちょっと勝たせるしかないでしょう、と祈るような気持ちで試合を見ていました。
7回2死の時点でやれやれ勝った勝ったと思ったのも束の間、無情の同点アーチ。
ここから実に心臓に悪いタイブレーカー方式の延長に突入。

試合経過はニュースなどで報じられるでしょうから省略しますが、球威もコントロールも全く衰えない上野のピッチングには悲愴感すら漂っていました。
日本の攻撃もちぐはぐで、野球のセオリーから行けば完全に負けパターン。
滅びの美学的な雰囲気が漂い始めた延長12回で奇跡(と僕は思います)のサヨナラ勝ち。
一人部屋の中で絶叫してしまいました。

男子に足りないのはこの気迫だよなあ、と思います。
決死の表情で一球一球投げ込んでいく姿には胸打たれました。
その様は女性ながらさながら侍。
大和魂の発露を彼女の右腕に見ました。

アメリカに勝つのは至難の業だとは思いますが、善戦を祈ります。
[スポーツ]

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