真空管アンプは暖かくも柔らかくもない
2008-08-05


日曜日の記事に書いた真空管のセパレートアンプをもらい受けるにあたり、親父がこんなことを言っていました。

「アンプがなさなければならない仕事は一つであり、真空管を使おうがなにを使おうがそれは変わらない。真空管アンプだからといって柔らかい音色がするとか、そういうことを求めるのはお門違いである」

そういうコンセプトで作られ、かつ音質の最終チェックをする僕は解像度のよい音を好みます。
出来上がるアンプは、当然トーキー映画用に開発された古典管を用いようが、きわめてクールな仕上がりとなります。

今日はライブDVDを聞き込んでいるのですが、アーティストの実力差が明らかになるなあという印象です。

みのりんの場合は、その声の美しさは十二分に発揮されますが、ブレスが苦しくなったり不安定になったりする箇所がそのまま剥き出しにされてしまい、まだまだ体力不足である点が露呈します。
とはいえ、声は非常に美しいので、当夜の感動がまざまざとよみがえります。

チューリップに関しては、大して変わらず。
財津さんの声が少し柔らかくなった程度。
少々の再生装置の違いでは揺るがないというところでしょうか。

奈々さんは声の線がかなり細くなります
これはちょっと好き嫌いが別れるところ。
一方で歌の安定度は抜群で、その意味では実に安心して聴けます。

激奏でのあーやはかなり音程も危なっかしく、未熟さが前面に出てきます。
しかし、ものすごく一生懸命なのもよく伝わってくるので、可愛いのは確かです。

ボーカルに反してバックの演奏についてはかなり改善がされています。
特に録音がダメダメなみのりんのライブが見違えるような音になりました。
ドラムがかなりリアルな音になったのがうれしい変化です。

総合的な印象としては、長所は伸ばすけれども、短所をことさらにさらけ出すようなことはしないし、場合によってはフォローもしてくれる、といったところでしょうか。
ただし、GB1iにつなぎ替えたらどうなるかは、分かりません。

最後に、Perfumeがめちゃめちゃパワフルに鳴ることを付け加えておきます。
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