トンカツ屋で服役囚の気分を味わう
2008-05-21


会社帰りにたまにしか通らない道をたまたま通ると、いつの間にかモスバーガーがチェーン店とおぼしきトンカツ屋に替わっていました。
通常のロースカツ定食が\680という値付け。
見るからに安売りを武器とする店であることが窺われましたが、トンカツ好きとしてはやはりチェックしておくべきところ。
今日会社帰りに晩飯のため寄ってみました。

オーダーは食券方式。
見ればレギュラーの定食は肉が100グラムとずいぶんな小振り。
ロースカツたるものやはり200グラムは欲しいので、特大¥980をチョイスしました。

食券を渡すと、「出来上がりましたらこれが鳴りますので、こちらにお願いします」と言われて、小さなポケベルのようなものを渡されました。

ちょっと待て。

料理ができたら呼ぶから取りに来いってことかい、それは。
客は金を払って囚人扱いかい?
「1番!」とか呼ばれたらそそくさと飯を取りに行かされるってことは、要はそういうことです。
マクドだって待たせるときは席まで運びます。

店側の論理は理解できます。
コストを下げるためにセルフ方式にする。
しかしトンカツは出来上がるのに時間がかかるから、席で待っていてもらって、出来上がったら呼ぼうと。

しかし、言うまでもなく飲食業はサービス業です。
この会社の経営者は、客を待たせた揚げ句に取りに来させるということに違和感を感じることはなかったのだろうか、と思います。
そんなふうにエサのごとく差し出された食べ物を、美味しいと思えるはずがありません。

もっとも、いざ出てきたカツは見るからに冷凍物、「かつや」やスーパーの惣菜コーナーの方がはるかに優秀です。
ご飯は古々米かもっと古い廉価なもの、みそ汁は業務用のインスタント、漬け物も業務用な上にあらかじめ準備されているから乾いている。

¥700がいいところだと思います。

僕が再訪することはもうないですが、他の人たちが自分に対する扱いをどう感じているのか、興味があるところです。
僕がいたときは、まだ夕飯時でしたが空いていました。
すぐにつぶれるようであれば、現代人の感覚もまだまだ捨てたもんじゃないという証しになります。
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